切ない夜にささやかないで [フォノグラム時代]

『 切ない夜にささやかないで 』
作詞:佐藤純子 作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1985年12月1日、12枚目のオリジナルアルバム 『 夢のかたち 』 収録。
アルバムのみならず、フォノグラム時代でも屈指の切ないラヴバラード。
取り上げられる機会も多くはなく、ステージで唄う機会も少ない楽曲ながら、
密かに支持するファンは多く、隠れた名曲の一つ。

作詞の佐藤純子さんは、80年代の女性シンガーの作詞を幅広く手掛け、
ニューミュージックからアイドルまで300曲以上の作品を提供している。
90年代には英国に移住し、作詞の仕事を続ける傍ら、写真家としての活動も始める。

現在も、沢田聖子さんのライヴ会場に時折姿を見せる佐藤純子さんは
独特の世界観を持った作詞家で、綴られた詩の意味するものは深い…。
その込められた想いは、生半可ではない…。

日本での作詞家としてご活躍された8年間に、8曲の作品を沢田聖子さんに提供し、
いずれの作品も他に類を見ないフレーズが眩い輝きを放つ。


1984年 『 INGENUE 』 収録:『 今夜の靴は踏みはずして 』
1985年 『 Potential 』 収録:『 上着とテレフォン 』
1985年 『 Potential 』 収録:『 Daddy's photograph 』
1985年 『 夢のかたち 』 収録:『 切ない夜にささやかないで 』
1985年 『 風色のチャンス 』 C/W:『 Non Stop Elevator 』
1986年 『 TOO TOO 』 収録:『 Summer Eve ~真夏を待つように 』
1986年 『 TOO TOO 』 収録:『 ラスト・オーダー 』
1991年 『 Acoustic Summer 』 収録: 『 少しの後悔 沢山の涙 』


淡い恋心から、ピンボールのような恋の時代…

そして、偲ぶ想いに至るまで…

それはまるで…

まるで…。


      IMG_4342.JPG


リリース当時から女性の支持が圧倒的に高かった 『 切ない夜にささやかないで 』

その切ない想いは、命までを削っているのではないかと思うほどの…
それまでにはなかった、研ぎ澄まされた鋭い刃物のような…
微かに震える切っ先を突きつけているような…。

20代前半の、この時期にしか見られない沢田聖子さん。

少しづつ遠ざかって行く、大人びた後姿…

手のひらから、スッ…とすり抜けてしまう…

誰も寄せ付けない…


そっとしといて…

そっとしといて…と。



佐藤純子さんの綴る唄は、まるで…

まるでその時代の、沢田聖子さんをそのまま映し出しているようで…


迷宮の入り口で佇む貴女は…


ほっとかないで…

ほっとかないで…と。





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アルキメデンティスト

この曲を弾き語りで聴いたときは、鳥肌ものでした。
by アルキメデンティスト (2013-05-09 19:05) 

沢田ファミリーの一人です

同感です 何でか説明できないけど 魅力すぎです
by 沢田ファミリーの一人です (2013-05-10 00:23) 

いっぷく

いつみても可愛いですね。
by いっぷく (2013-05-10 02:47) 

旅爺さん

本当に可愛いけど少しづつ大人顔になって行きますね。
やがて羽が生えて飛んで行っちゃいそうです。
by 旅爺さん (2013-05-12 05:54) 

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