思いっきりラブリーボイス [初期クラウン時代]

『 雨の日のサンシャイン 』
作詞:中里綴 作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1981年9月5日、6枚目のシングルとしてリリース。
初のシングルA面の作曲を手掛けた記念碑的楽曲。

沢田聖子さん中学生時代のバス通学の初恋の想い出を、
故・中里綴さんが爽やかに綴った秀作。

名盤と謳われた2ndアルバム『青春の光と影』から5カ月。
シンガーソングライターとしての存在感を確固たるものとし、
アイドル路線を真っ向から否定した制作サイドが
手のひらを返したようなアイドル路線の楽曲。

デビュー前から計算していたかのような…
一気にヒットチャート上位を狙った楽曲。


IMG_0224.JPG


それまでの5枚のシングルとは明らかに違う、
" 思いっきりのラブリーボイス "

頭サビから一気に走り抜ける、弾けるような疾走感。
贅沢な楽器たちのサウンドと軽快なテンポ、サビのユニゾンの爽快感。
そしてアレンジの妙も相まって、何度聴いても飽きることない、
賑やかで爽やかなラブソングに仕上がった楽曲。

スタジオサウンドとして、ある意味で完成された楽曲。
良い意味でも悪い意味でも、ライヴでは再現できない1曲。

新しい沢田聖子のサウンドとして突如現れた『 雨の日のサンシャイン 』
それまでになかった、上向きの鋭い目線のシングルジャケット。
ファンの期待感は一気に盛り上がり、その想いに加速がついた…
シングル 『 卒業 』 前夜…。


リリース前、FM雑誌で見つけたタイトル。
エアーチェックしながら初めて聴いた『 雨の日のサンシャイン 』

「 売れるかもしれない… 」

「 売れてしまうかもしれない… 」

と思ったこと…

期待と不安と…

焦燥感。

今も忘れない…。





今も胸ときめく…

弾けるような

思いっきりのラブリーボイス。

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コメント 4

赤バス

私の中で、沢田聖子さんの最大のヒット曲がこの「雨の日のサンシャイン」です。この曲の前の「星空のメッセージ」も大好きですが、シンガーソングライター沢田聖子が自分の中で確立したのはこの曲です。さすがvegaさんではありますが、ここまで分析され、涙が出ます。この本家ブログへのコメントは初めてなので、きちんと送信されるかわかりませんが、とにかくコメントしないと気が済まないものでコメント致しました。皮肉なことに、この次の曲がヒットし、新たなファンが生まれましたが、私が好きな沢田聖子さんはこの「雨の日のサンシャイン」が頂点だったかも知れません。しかし、もう一度同じ気持ちになれたのが、「季節~シーズン~」です。この2枚のシングル盤は私にとって、聖子さんをイメージしながら恋愛に没頭した時代でもありました。←現実はかけ離れていましたが…。
by 赤バス (2013-10-20 01:47) 

マインドスケッチ

この曲がリリースされた頃、
キュロットスカート姿の聖子さんの
写真が、確か『ギターブッ○』に
掲載されて大騒ぎになった事を
思い出しました。私が高1の秋で
した。
by マインドスケッチ (2013-10-20 21:32) 

vega

>赤バスさん
こちらでの初コメ、ありがとうございます。
この楽曲がお気に入りだということを知っていましたので、
中途半端なことは書けないな…と思っていました。
ある意味で、沢田聖子のイメージチェンジとなった1曲。
私も大好きな曲です。

by vega (2013-10-25 22:16) 

vega

>マインドスケッチさん
憶えています。
デビュー直後にホットパンツの1枚があったものの、
それ以上に衝撃的でした。
「子持ちシシャモ」「黄金のふくらはぎ」
と呼ばれましたね。
懐かしい…
by vega (2013-10-25 22:20) 

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